マンゴー ハンディー型の糖度測定器導入

☆ふるーちゅ

2008年06月09日 18:24

マンゴーのブランド化を図ろうと、JA沖縄豊見城支店マンゴー共選部会は六月から、琉球大学農学部が開発したハンディータイプの非破壊型糖度センサーを試験的に導入した。同センサーは、収穫前のマンゴーの糖度を計ることで果実の状態や収穫時期の把握ができるというもの。同支店営農指導員の国吉真也さんは「色や熟度など品質の高いマンゴーの収穫ができる」沖縄マンゴーのブランド化に期待をこめる。

沖縄県産超熟マンゴー1キロ6000~

同センサー導入は、豊見城支店と琉大農学部のマンゴー品質向上に関する共同調査や研究の一環。
 同センサーは、赤外線の反射率で果実の糖度を測定、分析する。沖縄の高級果実のブランド化を目的に、琉大の上野正実教授と平良英三助教らが7年がかりで開発した。平良助教は「将来的にミネラルなど細かい成分が分析できれば、付加価値をつけた商品のブランド化につながる」と更なる製品開発に意欲を見せる。
 持ち運びできる同センサーの導入は、実際に農園に出向くことで果実の実態が把握できる上に、その農家にあった営農支援や品質向上の技術指導がしやすくなる。また、果実を壊さずに正確な糖度を測ることができ、検査された果実そのものの糖度保証が図れる。国吉さんは「品質の確認だけでなく、各農家のデータを把握することで、いい農家を参考にした営農支援が可能になる」と手応えを話した。
 今後は、琉大と連携して同センサーを使った農家への営農指導を重ねながら、糖度の高いマンゴーの試験販売などで沖縄マンゴーのブランド化への可能性を探る。



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