マンゴーの栽培

☆ふるーちゅ

2008年06月17日 13:20

マンゴーの栽培適温は24度~30度である、又、越冬温度は6度以上が望ましい。
成木になれば短時間であればマイナス3度程度に耐えるが、その後の生長で花芽分化が出来ずに新芽となる傾向が強く果樹自体は枯れないが果実収穫が望めないので出来るだけ7~8度内外の温度で休眠期を越冬させて春を迎えたい。

マンゴーは日照と気温に敏感で実生の場合でも環境によっては6~7年で結実を始め、しかも実生木の方が接木よりも果実数は多いのが普通である、然し、自然雑交配の遺伝子と多胚種が少なからずあるので種を取り出した果実と同一品質の果実が実る事は少なく概ね劣果が生じる。
生長の過程としては気温が13~15度辺りで枝葉の生長は止まり、又、10度以下の環境では花芽分化を終えたあとの花房の発達や受粉を停止するので2月から3月のこの時期は、理想としては25度以上の温度を確保出来れば万全であるが無理な場合でも20度内外の環境下で花房を発達させたい。

マンゴーの果実を実らせる為に、実際の栽培管理で最も気を付けなければならないのは、原産地の乾季つまり日本の11月から2月にかけての季節はある程度の低温下(10度~15度が理想的)に置き、灌水を控えて出来るだけ土を乾燥させた状態に保って果樹への養分を絶たないと、花芽分化をしないで新梢を出す栄養生長に変わるので花が咲かずに枝葉ばかりが伸長する。
この乾燥とある程度の低温で12月から1月頃に花序が発生し、3月上旬に蕾が見えたら灌水を増やして行き、概ね4月頃の果実肥大期には水やりと施肥を一気に増やしてやる。
尚、温度が高いと11月~12月頃にかけて開花する事があるがこの果実は成長過程で概ね落花するので、この場合は早目に花序を根元から切断すると多くの場合は2月までに新たな花芽を発生させて3月~4月までに開花する。

又、剪定の基本は幼木時は主幹を50cm内外伸ばしたら摘心、出てきた枝を主枝として3~4本伸ばし、その枝が伸びたら主幹から30cmの長さを残して切り戻し、主枝から芽吹いた孫枝を又30cmの長さに切り戻しながら鉢植えの樹姿を整えて行く、結果年数を迎えたらこの剪定方法は一変し、マンゴーは概ね前年枝の先端に着花する事を念頭に置いて出来るだけ多くの新芽を伸ばしてつぼみが出てくるか否かを確認する。
一方、未着果の徒長枝は出来れば5月までに切り戻して結果母枝への栄養補給に努め、その外の果実収穫後の枝も品種によって異なるが8月~9月中には切り戻しを済ませて新梢を萌芽させてからこの枝に貯蔵養分を蓄えさせて翌年の開花に備える 。

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